Ritchey SwissCrossでStarlight Crossに出場するその心は? ペコからのお願いも必読

Photo by Yuichi Nakamura

Photo by momiko

自転車を腕で持ち上げる&担ぐことがあるシクロクロスのレースにおいて「機材の軽さは正義でしかない。機材の重さは悪である」と言ってはばからなかった私が、お遊び用と割り切って買ったはずの、どちらかというと重い自転車であるリッチー・スイスクロス(Ritchey SwissCross)でレースに出場するとは、どんな心境の変化があったのでしょう。

リッチーはとにかく見た目がかっこいいんですよね。前時代的ではある細身のクロモリフレームの自転車で、最新鋭のカーボンフレームにまたがる猛者たちに挑むとしたらスタイルとしてのかっこよさも生まれます。

部屋にかかったリッチーを眺めていると、レースでも乗りこなす妄想がじわじわと膨らんできます。正装である青いチームジャージをまとい、赤いリッチーに乗る自分を感じたいと。

その妄想を現実にするにはまず、お遊び用のリッチーを戦闘機に仕立てる必要があります。“後ろ乗り”気味に感じていたポジションを矯正するため、セットバックのシートポストをストレートに変更します。これにより2センチ前へ。

もちろん軽さは正義ですから、シートポストにも軽さを求め、軽量化を極めたトムソンのマスターピースを選びました。ステムはトムソンと同じような切削加工がされているモートップの選択で全体の雰囲気を整えます。ハンドルバーは使い慣れ手になじんだDEDAをそのまま使います。

ホイールはシマノアルテグラ、タイヤはIRCのチューブレスと足まわりはこれまでと変わりありません。

レースのない日曜日の小貝川の常設コースにこのリッチーを持ち込み、TeamTAMAGAWAの金子さんと走ってみることでレース機材としての相性を確かめます。

自分より巧いレーサーに遅れず走ることが、機材への信頼をアップさせます。さらに別の日にもまた小貝川に出向き、複数人で走ってレース機材として不足がないか、じっくりと時間をかけて見極めます。

Photo by Keiji Kaneko

やはり重さを考えると、担ぎの多いコースでは不利を感じそうでしたが、乗りやすさの面では納得できるとところまで詰め切れました。

ブレーキケーブルの取り回しも詰めたポジションに合わせてイル・クオーレの杉山店長に調整していただき仕上げは完璧です。

Photo by momiko

そしてそのリッチーとともに幕張で開催されたStarlight Crossに出場しました。初レースで良いイメージを持ちたいので、グッドコンディションのコースにグッドコンディションの機材で、満を持しての登場です。

スタート位置は4列目でスタートの混沌から前に出られず、そのままの順位を維持してゴールまでというレース展開(21位/41人出場)になりましたが、ほらね、写真の通り、いいでしょリッチー。

レース中の表情も滅多にないほど生き生きとしています。いいと思って使うと道具もそれに応えてくれるもの。少しくらい重くても、かっこいいと思える機材に乗りましょう。それでいいのです。

Photo by Yuichi Nakamura

Photo by Kouji Okamoto

Photo by Mario(KYOTO)

それにしても今年のStarlight Crossはコースも良かったなぁ。杭を打っては微調整、杭を抜いては微調整、コース作成に時間をかけた絶妙なさじ加減を感じました。

ナイトレースといういつもと違う雰囲気、MCアリーによるスタートコール。名前をコールされ照れくさく手をあげると拍手や声援の波が押し寄せてきます。こんなにも心躍る非日常がありますか。

Photo by @THM_photo

最高のコースと最高の演出でこれまで出場してきたレースのなかで一番かな。リッチーとの良い思い出がひとつできました。

さて! ここからが本題です!

会場でペコをなでなでしてくれる皆様。ペコをあなたの愛犬と言うチャンスです。ペコが欲しいものはこちらになります。ポチポチするだけで商品がペコのもとまで届いてしまうAmazonのナイスな仕組み。

・ペコの欲しいものリスト https://www.amazon.co.jp/registry/wishlist/673M2640BJBB/ref=cm_sw_r_oth_ip_wl_o_By0hybJZ1XFVV

明日のペコをつくるのはあなた。元気にまた会えるように、ペコも真顔でお待ちしていますよ(¬_¬)

2016シーズン開幕は茨城シクロクロス小貝川

f:id:keroringo:20161011192029j:plain photo by カネコモフ

特記事項がなさすぎる。あるのは世界平和を祈る心だけ。それくらい特記事項がないのだ。

今年のシクロクロス初戦は42人出場者中26位の結果に終わった。レース2日前に会社の同僚とサイクリングに出て雨に降られ、雨の寒さを紛らわすために踏み倒してしまいその疲れが残っていて試走から脚が重かった。にしてもこの成績じゃ今シーズンもC2残留するだけか。

昇格ルールの改定でC1への昇格はC2での勝利者1名だけとなった今、C1への門戸は閉ざされてしまったと言ってもいい。去っていくものは減りC3からの昇格者はこれまで通りに増えC2は溜まり場と化していく。

シクロクロスの夜明け黎明期は過ぎ、オヤジレーサーのうっかり昇格の希望の灯火は消えつつある。

感動は自分の中にある。身を退く決断も自分の中にある。やめるか続けるか、迷わせるのもシクロクロス愛である。

そしてレースを終えて風邪っぴき。翌日の今日、寒気と喉の痛みがひどくボンヤリしたまま通院に向かおうとすると、マンション入口のガードレールに車をあててしまった。体調不良で運転するのは違法ではないけど良くはないね。いろいろと虚しくて悲しくて。まだまだ厄年。

リベンジ十三塚、またしてもつくばを行く

f:id:keroringo:20160529235615j:image
つくば今月3回目。今日も寒くなく暑くなく、サイクリングの醍醐味でもある“きついつらい”を味わうには最高のステージ。

またまたシクロクロスで知り合った仲間たちとこのつらい旅路をともにするわけだが、終盤のコンビニ休憩後に「また十三塚を走るか、今回はパスするか」で、あーだこーだと騒がしくなった。それなりに健脚なはずのメンバーも躊躇する十三塚のおそろしさ。

結局「初参加の数名がいるしね」と話のネタにも悪くないこの十三塚を行くことになった。

前回は耐えきれず足をついた。だからリベンジ十三塚。さて今回はのぼりきれるだろうか。

来たるピークポイントのために無理をせず、踏み込みすぎないように進んでいくつもりが、序盤からギアは選択しうる中では一番軽いインナーローに入っている。

ぐがぎぎぎぎぐがぎぎぎぎと異音を発しそうな、自転車のこぎ方としては最悪な状態。いざとなれば蛇行でも。とにかく足をつかずにのぼり終えれば、誇らしい記憶として上書きされるから。

電動アシストも火を吹きそうな長い長いアスファルトの道が終わり、滑り止めの凹凸が刻まれたコンクリート区間に突入。

つらいなりにまだ乗れている。最後まで行けそうと気持ちも前向きになったその直後、左手にターンをすると壁がくる。ぐがぎぎぎぎぐがぎぎぎぎの音が止まる。脚を止めたのではない。止まってしまうのだ。

はぁ負け惜しみだけど、言い訳だけど言わせて欲しい。この斜度でノーマルクランクは無理だろう。いや、むしろノーマルクランクで行こうぜ、みんな。

道中ぐがぎぎぎぎ、ぐがぎぎぎぎと消耗し、屈辱の足つき。これもまたよいではないか。

とは言ってみたものの、これをカネコ氏はノーマルクランクでのぼりきってしまったようだ。ひとこぎするたび、アー!アー!と声を出しながらも、最大斜度27パーセントの超激坂をフロント39Tのノーマルクランクでクリアしてしまった。

「斜度があがる瞬間はもう見ない。見ちゃダメ。あれ見ない。見ちゃダメよ」と、汗を垂らしてやりきった表情で語るカネコ氏。この人、やっぱりちょっとおかしい。のんきな長男風でいて、きつい苦しいを誰よりも好み、理論上突き抜けないはずのものを突き破ってきたような異次元のおかしさがある。

そんな十三塚をのぼったらツアーは終盤。脚をつってしまうメンバーも出てきて距離60kmにして1700メートルものぼれば十分であろう。

下り坂で心地よく風を受けクールダウンしながらスタート地点の駐車場へ。夕方から仕事がある人もあり、ひとまずここで解散。

しかし、十三塚のリベンジも失敗に終わり、走行距離も獲得標高も前回と変わらずでは物足りない。消耗しきって、全身がピクつくくらい疲れてしまいたい。そんなわがままに付き合ってくれる3名と、つくばおかわりツアーへ。

2回目の不動峠はヨダレが垂れるほどしっかりと追い込み、終われば走行距離90km、約2300メートルのアップとなった。

皆さん、おつかれさまでした! さて、小さいクランクを買わないと ( ´Д`)y━・~~

下り坂でも回りきらないアウター52で、のぼり坂が少し楽になるインナー36のミッドコンパクトというクランクがあると、つい最近の1週間前に知る。ロードバイクのコンポーネントの主流になりつつあるとかなんとか。それいいじゃない。シクロクロスのトレンドばかりに詳しくなって、ロードの機材に疎いもんだね。

はー、また機材に頼るのか。はー、また散財もきついなー、つらいなー。でもやっぱり楽しい。仲間と走るつくばは楽しい。最高だよ。

昼にみたのは筑波の絶景


f:id:keroringo:20160508162657j:image

今日はシクロクロスのレースで知り合ったお仲間たちと筑波の山をロードバイクで走った。66kmの距離で1800メートルほどアップするルートを行く。


自他共に認める“坂バカ”チャンピオンシステムのマツド氏企画で「次から次へとやってくる、坂の波に喜びを感じてくださいwww」の事前告知に恐怖したものも多い。不参加の理由に“うっかり寝坊”を仕込むものもいたとかいないとか。待ちかまえる峠のだいたいの過酷さや斜度は想像できるだろうか。

f:id:keroringo:20160512122946j:image

競技として自転車に乗る人たちばかりが集まれば「ゆっくりペースで楽しく!」なんてものはない。心拍数はマックスでも呼吸音を抑え込み、これが私のゆっくりペースであるがごとくに振る舞うべし。

シクロクロスのシーズンもオフに入ってしばらく経つ。競うことに飢えた負けず嫌いたちのこと。後続を待つ峠の山頂は、乱れた呼吸をさりげなく整えるために口数少なく、鳥の声と風力発電の羽が回る音が聞こえてくるのみ。

f:id:keroringo:20160508090346j:image

私はといえば、前々日の高校生時代以来の10kmオーバーのランニングで受けたダメージの超回復をこの日に間に合わせられず、それはもうひどいものだった。

これまでランと自転車で使う筋肉はまったく違うと信じていたが、峠の入り口ですぐにそれは間違いだと思い知る。

心拍数を上げることができないくらい脚が重く痛み、リタイアが頭によぎるほどの終始泣きのサイクリングとなってしまった。

「はー、ランで脚が痛い」とつぶやけば「イイワケはいいですから」とバッサリ斬り捨てられるだけだから、レース以上にコンディションを合わせなくてはいけないってのに。

そのわりに過去、同じ峠を走ったときのタイムより速かったり、最貧脚の烙印を押されてしまったなかでも希望の光はあふれるばかり。

f:id:keroringo:20160509000952j:image

f:id:keroringo:20160508164940j:image

あー、リベンジしたいね。自転車を操り、全身がバネのように躍動する感覚で。軽いアップダウンをジェットコースターのように進むあの感じ。

シクロクロスバイクばかりに乗り、ロードバイクに乗ること自体が数えるほどしかないのは、この気持ちを持てていなかったからかもしれないな。

気の合う仲間たちとの静かなる駆け引き。脚力差にア然とし、追走をあきらめるしかないあの瞬間。激坂での孤独な悶絶。のぼりきった山からみる筑波の絶景。したたる汗と浮きたつ塩分。とりとめのない雑談に、おやじの下ネタが少し。サイクリングの醍醐味が詰まった1日だった。

f:id:keroringo:20160508200311j:image

帰路のクルマの中でカネコ氏「ぶっちゃけ、ランの影響何割ですか?」私「ぶっちゃけ7割」カネコ氏「いやいやいやいや」私「ぶっちゃけ6割5分くらい」

みなさん、また行きましょう!

f:id:keroringo:20160508090630j:image

しかし、最近パンクが多すぎるな。パンクの神様がおりてきっぱなしだ。

1枚目写真・カネコ氏、2枚目から・下城氏、Instagramで#APTsukubaもみてね。

#1パンク千円の熊本地震義援金ライド 「APA熊本地震義援金ライド」

インターネットが発達し、個人の小さな発信が大きなうねりを呼ぶことも少なくはない今の時代です。大好きなシクロクロスで、なにかできないだろうか。

AsakaPrestigeArakawa(APA)オルガナイザー金子氏を六本木「筋肉食堂」に呼び出します。鶏胸肉のステーキを食べながら「やりませんか? 」「やりましょう!」その程度の話をしました。それはもう、あうんの呼吸というものです。

そして本日 「APA熊本地震義援金ライド」を開催いたしました。

f:id:keroringo:20160423231822p:plain

「参加者が多いほどパンクする確率は高まるでしょう。グラベル(砂利道)を走れば走れるほど、パンクする確率は高まるでしょう。1パンクあたり1千円を義援金として徴収させてください。もし、全員がパンクなく走り終えた場合は、その奇跡を皆で讃え合い、ひとり1千円をお支払いください」

いつもより少し範囲をひろげたこの呼びかけに、APA史上最多の参加者が集まりました。

もうね、みんなそんな呼びかけの内容は初めから無視なの。「途中離脱なんで」とか言って、スタート前にすぐ支払っちゃうの。お金を受け取りながら「はい、見えないところでパンクしたのね」と基本ルールを守ろうとしてるの自分だけなの。

ルートの途中で私たちを待ち「義援金だけよろしく。気をつけて行ってらっしゃい」と去っていくおじさま。そして、なんと2万4千円の義援金が集まりました!

自分もパンクの神が降りてきて、2度もリアルパンクをかましてしまいましたが、今日のところはヨシとします。

f:id:keroringo:20160425001356j:plain

「APA熊本地震義援金ライド」の様子は、Instagramの#APArakawaでチェックしてください。

www.instagram.com

「#1パンク千円の熊本地震義援金ライド」このタグもひろがってくれるといいなぁと思います。明日予定しているあなたのサイクリングでもできちゃいます。

本日はみなさん、ありがとうございました。義援金は責任を持って振り込みをし、後ほどFacebookのグループ内で報告をいたします。※4月25日入金・報告済み

パンク修理中の私:@h_calさん撮影

シクロクロスで行く第2回APAレポート

f:id:keroringo:20160417210747j:image
Asaka Prestige Arakawa(APA)、まさかまさかの第2回目が開催された。2週連続開催で出し惜しみなしだ。
f:id:keroringo:20160417212659j:image
前回とほぼ同じコースではあるが、前回のAPAハイライトとなった桜のゲートを大胆にもカット。かつてオルガナイザー金子氏とふたりだけで走ったAPAの原点となるルートを行く。

足立区スタート、足立区ゴールの荒川の荒れ地を求めて走るツアーは、埼玉の桶川にあるホンダエアポートを折り返し点とし、そのホンダエアポートで「まぁこんなもんだよな」という程度の昼飯を食べ帰ってくるもの。

かつての私はシクロクロスバイクで砂利道を走るだけでひとり満足していた。

そしてある日、この楽しさを金子氏にも知ってもらいたくて、こっちこっちと手招いて、舗装路から横道に逸れて自信満々、意気揚々とお気に入りの砂利道を走りだした私を「多摩川のほうがおもしろい」と一刀両断したのだ。期待していた共感を得られず、深く刻まれた心の傷。参加者のみんなは、はたしてこのルートが楽しいのだろうかと心配になる。

今回のAPA参加者は1回目と同じ9名。そのうちリピーター5名。2回目にしてリピート率50%超とは、招集するオルガナイザー金子氏が「APA人気イベントだわ〜」と、ひそかに調子こきまくる要素でしかない。ブログなんか、2回目開催となると言いたいことないからな。

それでいて初めての参加者に「たいしておもしろくないコースですから」と金子氏がスタート前に話すのは何の予防線か。
f:id:keroringo:20160417210712j:image
でもねー、結果的に楽しいのよね。パンク修理ひとつで盛りあがったり、晴れた空の下で食べるレトルトカレーのそれなりのおいしさも。それなりのカレーを食べながらする餃子の皮づくりに凝っているという話も、レトルトカレーを食べた後からなぜかはじまってゴールするまで10回くらい聞かされたトイレを長時間我慢できる体質の話も、自分がどんな風に笑っていたかを忘れてしまうくらいの自然な笑いがそこにある。
f:id:keroringo:20160417211703j:image
脚力もそれなりに揃っているから、繋ぎの舗装路も高強度で、ひとたび砂利道に入れば、平静を装いつつも意地の張り合い。砂利道前のけん制する雰囲気も、ちょっとつらいときにヒジ先を後ろから前にクイッと向ける「先頭交替要求のしぐさ」も、その要求を無視するのもまた笑いのエッセンスになってしまう。
f:id:keroringo:20160417214440j:image
たった100kmされど100km。今回のAPAもひとつの困難な旅をともにした一体感がゴール地点に生まれたようだ。

解散後、しばし金子氏とふたりきりに。そろそろ荒川周辺の未知のコースを開拓したいと思っていた私に「イヤになるまで同じコースでやりたい」とオルガナイザー金子氏。変態を感じた。そんな金子氏に「ほら、荒川も楽しいでしょ」と聞くのはもうやめておこう。それは野暮というものだ。

みんなの撮った写真はlnstagramで#APArakawaをみてね。それなりのカレーをそれなりの表情で食べる私の写真もあるよ。
f:id:keroringo:20160417211044j:image

APA、まさかの2回目開催が決定

f:id:keroringo:20160415074131j:image
2015年のほぼ開幕戦であった「茨城シクロクロス」でTEAM TAMAGAWAの金子さんはトップカテゴリに昇格した。

かつてのライバルは、あさかの走りにダメ出しをするようになる。

金子氏とサイクリングをするなら、慣れ親しんだシクロクロスバイクがよい。

脚力の差がそれほどないことを確認する。足りない部分をみつけ、来シーズンへの成長につなげる。そして、すきあらば、その天狗の鼻をへしおってやるのだ。

サイクリングロードの舗装路から少しそれて、ひと気のない砂利道を進む。お互いの心拍数を確認しながら、荒れた道を並走する。こちら77パーセントで余裕あり、あちら85パーセント。ここに勝機しかないだろう。

のぼり坂の入り口で、さらに負荷をあげていく金子氏。こちら90パーセント。くー、きつい、そこから金子氏のスパートで、一気に突き放される。

金子氏の解明しがたい謎の強さ。そして発せられるダメ出しを甘んじて受け入れるしかない格下の私である。

さらに何度もアタックしては「あさかクッソ弱い!」と罵倒する情け容赦ない金子氏。そこにサイクリングの快感を得ているふしがある。

このサイクリングが楽しすぎてみんなにもコースを知って欲しくなったのだろうか。罵倒する相手を増やし、もっと快感を得たいと思ったのだろうか。

金子氏がオルガナイザーとなり、急遽Asaka Prestige Arakawa(APA)の名のサイクリングイベントをSNSで告知。

室内トレーニングでの苦悶の表情をみせたくて、個人宛に送りつけたおふざけコラージュ写真を勝手転用する金子氏。「道中、ゴリラの出現に注意」の言葉を添えて、初回APAへの招待が始まった。

f:id:keroringo:20160414220314j:image

その告知になんと9人のシクロクロッサーが集まった。その日の様子は当ブログにて既報の通りだが、ここだけの話、オルガナイザー金子氏はほとんど前を牽引しなかったにもかかわらず、ゴール直前に両脚をつるというオチをつけている。

それから「金子クッソ弱い!」「あさかAPAは強いけど、シクロクロスくっそ弱い!」と罵倒し合う毎日である。そしてこのたび、めでたくAPA第2回目開催が決定した。

f:id:keroringo:20160414225248j:image

オルガナイザー金子氏、まさかの2週連続開催告知の出し惜しみなしである。

またみんなで走れば、両脚をつることになるというのに、どうやら苦手な部分を克服したいと考えているようだ。もっと強くなって全方位から「あさかクッソ弱い!」と言いたいのだろう。

フリードリヒ・ニーチェが言う。「脱皮しない蛇は滅びる」。金子氏が脱皮をはかろうとも、こっちも脱皮してやるからな。道中、脱皮したゴリラに注意せよ。

1枚目の写真:堀さん