かつての相棒グエルチョッティ

昨シーズンのシクロクロスの相棒はリッチーのスイスクロスでした。セッティングを煮詰めて煮詰めて乗っていたはずのスイスクロスです。

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つい先日、チームメイト4名を含む練習会を小貝川で行いました。待ち合わせ時間よりも随分とはやく到着した私は、C2への昇格やその後の降格の危機など数年間の苦楽を共にしたグエルチョッティに乗って、小貝川の常設コースを試走します。

 

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昇格直後の野辺山で変速機が折れ、グエルチョッティをかかえてゴールしたこともありましたね。2012年のなつかしい写真です。

 

ひさしぶりにまたがったグエルチョッティは、いかにもプラスチックに乗っているような乾いた乗り味はさておき、中心に乗れている感触のある自転車でした。一切の浮つきがなく、思うがままに路面をトレースしていきます。

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「いや、こんなに良いはずがない、私の調子がいいのだろう」とスイスクロスに乗り換えますが、数十メートル乗っただけでグエルチョッティにふたたび乗ることになります。

この一体感が余裕を生み、レースペースではないにせよ、のちに合流したC1勢との周回練習も楽しくこなすことができました。これまでになく間違いなく、確信を持って乗れています。

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帰宅後、グエルチョッティを洗車しました。多くの傷、塗装はがれを指で確かめながら。

シクロクロッサーが木更津トライアスロンに出場したら

もうほら知っての通り、ここ数年シクロクロスの成績も弱からず、強からずの中途半端だしさ、ちょっと新しいことでもはじめましょうと木更津トライアスロンに参加してきました。初のトライアスロンはスイム1.5km、バイク40km、ラン10kmのオリンピック・ディスタンスです。目指せ、東京オリンピック

トライアスロンの参加にはウェットスーツが必要だそうで、買いましたよ、ヤフーショッピングで。

ところがこのウェットスーツが、サイズチャート通りに買ってはいるもののパツパツのパツパツなんです。着るにも難儀、脱ぐにも悶絶。試着もできない通販のワナにハマったのではと後悔したパツパツ具合ですが、でもそういうもののようです。

「海に泳ぎに行きましょう」という、会社の自転車競技部のトライアスリートなお仲間のお誘いも、ウェットスーツを着ることにネガティヴなので、お断りしておりました。中学時代はヌルい水泳部に所属していたこともあり、まぁスイムはどうにかなるだろう、次々と抜き去るプールでのイメージを持ってぶっつけ本番で挑みます。

ひゃー、これが大間違い。海を完全になめていました。まず木更津の海が不味すぎるのです。透明度のない黒い海水はケミカルな味わい。強い苦味に顔をつけることにも躊躇してしまいヘッドアップクロールのみで押し切ろうと試してみるものの、ウェットスーツの首回り、胸回りがきつく息苦しくなってしまいます。負荷をかけた泳ぎもできていないのに息苦しく、リタイアもよぎります。

しかし、リタイアするならこっそりとしたい。そこかしこで待機しているレスキューのボートに乗ることなく、2周するところを1周で切り上げひっそりとリタイアしよう。息苦しくとも幸いなことにそれくらいのプライドは残っていました。

息が整うまで滞留し、いざ顔をつけ1周をこなすために泳ぎだします。苦い味を我慢し泳いでいると、徐々にウェットスーツでの泳ぎ方にも慣れてきます。

下半身をウェットスーツの浮力を使って自然に浮かせるコツがつかめてくると胸回りの締めつけがそれほどきつくなくなっていました。

さらに木更津の苦い味にも慣れてきました。ゴーヤーのような苦味だなと思う余裕も生まれます。なんてやっていると1周が終了。

ブイをターンし2周目に向かうとミズクラゲが水を差します。そこで来ますかミズクラゲ。傘の大きさ12センチ程度の巨大ミズクラゲの出現にハッと驚くとふくらはぎがピキンとつりました。

痛む脚をごまかし、透明度のひくい海から突然やってくるミズクラゲにおびえながら進みます。2周目はただただミズクラゲのことを思いながら泳げましたから、すっかりウェットスーツに慣れたということかもしれません。そこからは、あっけなくスイムを終了します(自分比)。

陸にあがり、ウェットスーツの上半身を脱ぎ、ゆっくりとオフィシャルのサポートが用意してくれる水を飲みます。同時スタートしたグループの中では、ほぼビリなので焦る必要はありませんでした。

f:id:keroringo:20170827205320j:plain とあるデパ地下で

f:id:keroringo:20170827205312j:plain ホタテ入りのスープを試飲する私

水分補給も十分にバイクの置いてあるトランジションエリアへ駆け出すと、会社の同僚やよく知った顔があって死の淵からの生還したことも相まって、途端に楽しくなりました。準備不足の自業自得とはいえ、苦しみから解き放たれる快感がありました。

バイクの前に着き、ウェットスーツを脱ぎます。家では脱ぐにも悶絶していたあのウェットスーツが水を吸い込んだことで、スルスルと脱げてしまいます。これまたハッピー。

f:id:keroringo:20170827205343j:plain 緑のチームのみなさん、ありがとう

さぁ、あとは慣れたバイク40kmとラン10km。ヘルメットをかぶり、胸の心拍ベルトを着けコースに入るとスイムで同じグループだった人たちを次々とキャッチアップしていきます。

トライアスロンの一般参加者にはどうやら自転車が軽視されているようで、みんなとても遅いのです。

しかしながら、後ろから追いつくということは、私よりスイムが速いということですからそこにリスペクトしかありません。抜くたびに地獄のスイムを思い出し、今地上にいることに安堵します。

バイクパートを無難に終わらせ、トランジションエリアでシューズをランニング用に履き替え、約10km走ってフィニッシュラインへ。

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バイクとランはこれといった発見や驚きなんてありません。初のトライアスロンのハイライトはスイムで、事前準備がまったく足りていなかったという結果になりました。

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帰って落ち着くと足裏が痛く、床に血痕が。海から陸へあがるときに、海底の牡蠣殻を踏んでいたようです。

ウェットスーツへの慣れ、スイムの改善で大幅にタイムを縮める自分を妄想しつつも、これでひとまずトライアスロンは終わりです。シクロクロストランジションする冬がすぐにやってきます。次回ブログは「トライアスリートシクロクロスに挑戦」です。

木更津トライアスロンの運営の方々、レスキューの方々、ボランティアの方々、会社のK津さん、Mile Post(マイルポスト)の皆さん、とてもお世話になりました。皆さんのお陰で安心して完走することができました。写真もありがとうございます。

追記。ミズクラゲは人をあまり刺さないそうです。刺してもあまり痛くないとか。ビビって脚をつるほうが痛いのではないでしょうか。

SDA王滝 春の100km まさかのリベンジの巻

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◆2回目の王滝出場

セルフディスカバリーアドベンチャー王滝100に参加してきました。前回が2014年の春なので、3年ぶり2回目の挑戦です。

シクロクロス大好きなはずの私がシクロクロスを早々に切り上げ、王滝を目標にしてトレーニングを重ねてきました。

1回目の完走後、2度と出場しないと思っていたあのキツイキツイ王滝です。記憶というのは薄らいでいくものではありますが、すっかり忘れるまで数年かかりました。

◆トレーニング

私のモチベーションの維持能力は3ヶ月くらいが限度でピークも3ヶ月以後下降していく傾向にあります。

時間のない平日のトレーニングとして取り入れていたランニングも心肺能力の向上と維持に効いている実感がありました。日々の安静時心拍数を可視化することで効果がわかっていました。

自転車ばかりでは飽きてしまう。あれもしたいこれもしたい、土日もたまには惰眠を貪りたいという私にとっては、休日に自転車ばかりでは時間が足りないこともあり、土曜日は自転車、日曜日はランニングというトレーニングサイクルもモチベーション維持にうまく機能します。

前回の王滝出場前のトレーニングメニューは荒川の平地を高強度で100km走ることを繰り返すのみでしたが、今年のトレーニングはトレイルを楽しんだり、王滝を想定したガレた山を走ったりと、それらしいものです。

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それらのトレーニングで負荷をかけてきても腰に一切の痛みもなく、疲労も翌日に引きずらないくらいでしたからコンディションは悪くはなかったかと思われます。

◆機材

機材面では買ったままの自転車についていたグリップが細く、手のひらが下がり気味でそれが負担になっていたことから、前回出場後すぐにグリップをエルゴンに換装しました。

泥の堆積でワイヤーの引きが重くなる廉価版スラムのフロントディレーラもシマノのXTに変更しました。タイヤはIRCのチューブドタイヤで、チューブレス化は見送っています。

機材に劇的な変化をつけず、セルフディスカバリーすること、自分の身体に問うことを強く意識した選択です。肥えきった身体で出場した前回のタイムが6時間55分。今回は6時間切りを目標とします。

◆ペコと走った代償

しかし4月下旬、愛犬とともに出場したドッグマラソン中型犬3kmの部で、初めの1km3分半という愛犬ペコの速すぎる引き回しに遭った後から身体の変調を感じてきます。

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左足裏、中指と薬指の間が痛いのです。痛みをかばうと足首も痛みはじめ、歩くことも困難になってしまいました。

ランニングの後の持病として認識はしていました。多少の痛みは安静にすることで回復してはいたのでなんとなく治療をあきらめていたのですが、いざ検索してみるとモートン神経腫という矯正次第で治りそうな病気と判明します。

痛みに焦り、矯正用のインソールをすぐに買い、使いはじめると歪みきった身体への強い矯正で、太もも、股関節、肩周り、腰と全身が悲鳴をあげます。歪んでいる身体もベストではないにしろ歪むことで均衡を保っていると言われます。確かにくせのついた身体の矯正に痛みが伴うのは当然でした。

これが王滝本番2週間前のことです。インソールの矯正もいったんはあきらめ、ひたすら安静にするしかありませんでした。

◆いざ、王滝へ

レース前日。自転車に乗れる程度の痛みに落ち着き、王滝へ向かうことができました。車の屋根に自転車を載せ、レースのための道具と布団一式を車内に詰め込み、他者が入り込む隙間はありません。自分のための自分だけの愛車、ミーのカーとなりました。数日前に車内泊の練習をしていて狭い車で快適に過ごす技も身につけました。

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◆オヤジたちの雑談

往路、同じく王滝へ向かう2台の車と合流し昼食のパーキングエリアでとりとめもない雑談。王滝の駐車場で自転車のメンテナンスをしながら雑談。夕飯の中華料理店で雑談。ことあるごとに「8時には床につくぞ!」と声高に叫ばなければ、この雑談は止まらず一睡もしないままスタートすることになりかねない楽しい前日でした。

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◆レース当日

星も輝く真夜中にごそごそ起きだし、準備をします。スタートラインの位置を確保したら、みんなでカップラーメンをすすります。ほどよく冷たく、澄んだ王滝の空気がカップラーメンの湯気をたたせます。

そして朝の雑談はうんこの話題。参加者の数に対して少なすぎるスタート地点の仮設トイレ。スタート前に不安要素を排除するために、いかにしてトイレを済ませるか。

これから100kmをほぼノンストップで走らなくてはならない私たちにとって非常にシリアスな問題なわけです。夜に食べた台湾ラーメンの辛味が下腹部をヒリヒリさせています。

違和感のある腹をさすり、なぜ前日にそれを食ったかと自問するしかありませんでした。台湾ラーメンの唐辛子をよけていたというカネコ氏のセコさもここで発覚します。

さて、なんやかんやと若干のトレーニング不足はあるものの、王滝のスタートラインに立てました。そのよろこびはすぐに緊張に変わります。タイヤの空気圧がいつもより低く、スタートを待つ間も気になって仕方がありません。「空気圧ひくすぎるかなー」と気にする私に「だいじょぶしょ!」と言うカネコ氏の言葉は他人事でしかないのです。

リアルスタート前のパレード走行で前へ前へ出ていきます。

◆隔絶された世界

そして山に入りリアルスタート。まわりのハイペースに完全に飲みこまれていきます。心拍数は最大心拍数の94%を超えているにもかかわらず、次々と抜き去られてしまいます。一見すると、ただのおじさんでも速い人たちというのはたくさんいて、前目で展開する人たちのスピードに気持ちがへし折られていきます。

有力選手が自転車から降りて尻をつきうなだれていました。メカトラで絶望しているようにみえました。有力選手といえども、レース中のサポートがないのが王滝です。私たちはみな平等に、外界から断絶された非日常の世界に入り込んだのです。

ひとつめの大きな山を越え下りへ。スタート前の不安が現実になりました。後輪がパンクしてしまいます。スピードもラインどりにも無茶はなく、あっさりパンクしてしまいました。よれる後輪に後悔しかありませんでした。まったくもって「だいじょぶしょ!」ではなかったのです。

◆セッティングミスと失意

少しの停車でも数えきれない人たちが通過します。修理キットを準備する間にも何十番も順位を落としていきます。通過するその数にレースを投げ出したくなります。カネコ氏がヒャッヒャッヒャッと笑いながら私をみつけ、写真を撮って去っていきました。「だいじょぶしょ!」うるさいわ、あの野郎。

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手動の小型ポンプで空気をいれます。ポンプの音がスコスコと虚しく鳴いています。投げ出したくなっても、この山の深くに入ってはすぐにリタイアすらもできないわけです。どうせ走るなら復帰に時間をかけてはいけません。

パンクしていない前輪にも少し空気をいれ、2度目のパンクを回避します。パンクしたチューブを無造作にバックパックに押し込んでリスタートまで約10分程度がかかったでしょうか。はぁ順位はいくつ落としたでしょう。あの人もあの人もあの人も通り過ぎていきました。

復帰して少し進むとカネコ氏がパンクで止まっています。そのまま通過します。それからゴール後までカネコ氏に会うことはありませんでした。パンクを笑うものはパンクに泣いたのです。

◆痛む腰

序盤のオーバーペースが祟ったのか、終始腰が痛み続け、ペダルを強く踏むことができません。路面の凹みにもサドルに乗ったまま行きたくなるくらいの消耗で、痛む腰に凹みの衝撃があり、腰はさらに痛んできます。

フルサスの自転車ならやり過ごせるのだろうかと思いながらただ独り進みます。

40分ごとに補給をうながすアラームを鳴らす腕につけたガーミンに従い甘いジェルを口に含みます。思考停止に近づいてもアラームがあれば補給を無駄にとることもありません。

◆高低図はメンタルを支える

高低図をハンドルに貼り付けたことで、いつ山が終わるか、いつ山が始まるのか、あといくつの山が待っているのかを把握しながら走れることができました。これが気持ちを楽にしてくれます。距離だけみて走った前回は終わりのない山の連続に「まだ終わらないのかよ」と、声を出した独り言、泣き言を連発していましたから。

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とにかく、この高低図とガーミンの示す走行距離を見比べ、山ののぼりを淡々とこなし、下りはほとんど抜かれることなくエキサイティングに攻めました。

◆初めての体験

この日の王滝は暑く、前回よりも消耗しました。ボトル2本の給水ではまったく足りずチェックポイントの給水を待たずに、岩肌から吹き出す天然水をボトルにくみ取り、のどの渇きを癒します。

天然水を口にするのは人生初でした。東京の水道水にない味わいに抵抗がありました。都会に生きている実感とも言えます。

◆目標の下方修正

抜かれることはあっても抜くことは少なくだいぶ順位を下げました。もう300番手くらいでしょうか。6時間切りなんて夢のまた夢。秋の王滝120km出場権利を得る7時間切りに目標を下方修整していました。7時間切らぬは男の恥とそれくらいの気持ちです。

◆山を越えてもゴールは遠い

最後の山を越え、残り10数キロはひたすら下りです。手元のガーミンのタイムでは7時間まで余裕がありませんでした。安全マージンをとりつつも、かつてない狂人じみたスピードで下ります。それでもなかなかゴールはみえません。残り1キロの表示を通過したところで、ガーミンのタイムは7時間を過ぎ、絶望します。

ゴールゲートに着くと公式タイムは6時間59分を表示していました。ガーミンのスタートボタンをはやめに押していたのです。

◆またも絶望

完走したものも途中棄権したものも等しく、お金さえ払えば浴びることができる有料シャワーで泥を流します。

頭で石鹸を泡立てると身体に激痛が走ります。走っている間は気にもならなかったというのに、サドルで圧迫されていた黄門様がひどく腫れています。昨夜の台湾ラーメンの唐辛子が残る胃を思い、またしても絶望します。

はー、この身体で6時間59分ですか。前回出場が6時間55分でしたから、何も成長がなかったのでしょうか。

しかし走行データを比較すると、区間の新記録を連発していました。パンク修理の10分は実は1時間だったのかもしれません。絶望に囚われた私の気持ちが走行データにスッと救われ、達成感を得た瞬間でした。

王滝のゴール後の達成感は唯一無二、他のものと代え難いものです(と今回は無難に〆ておきます)。

長野の山々を背にし、帰りに立ち寄ったコンビニ前にて旅の仲間と記念撮影。3回目の絶望はあるのか!

リザルト 6時間59分19秒。100kmの部168位(800人くらいの出場)

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シクロクロス千葉 千葉ポートパーク

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Photo by よっしーの奥様

第1回のシクロクロス千葉は、スタートしてすぐバラける前にボトルネックがあるコースで、とても印象が悪く、レース後のブログ更新を数ヶ月しなかったある意味、思い出深いレース。

第2回は極端に1周が短く、史上最高にぐるぐるまわされたなーと。1発のぼってそののぼりを他で下る、完全に下り基調でペダルを踏むことより、とにかく滑らないようにラインどりを注意する異質なものだった。

そして今回。会場の写真をみたところ、とても広くひらけた公園で、今度こそ千葉はやってくれるのではないか!と大きな期待をもってエントリー。

いざ蓋をあけてみれば、なんだまたスタートしてすぐ細い林道につっこむボトルネックかい。1周の距離も短い。写真でみた広大な敷地はほとんど使わず、後方スタートでは自転車が完全停止するボトルネックつきのコースというだけで、自分のモチベーションメーターはただ下がりしてしまった。

試走するにもゼッケンつけなきゃいけないとか。試走用のジャージとレース用のジャージ違うしなー。そこ徹底したいならヘルメットに番号シールとかにできないかね。コース外では自転車から降りろとか。事情はあるのは何事にもおいてあるわけでそりゃそうだけど、そもそも歓迎されてないんじゃないかと。悶々とする。

年末年始にひいた風邪も治りきらず、体調も悪くモチベーションもこんなでは、走ったところでクソみたいな結果しかない。

モチベーションと体調を除いた話で自分の課題としてあげておきたいのは、森の区間の根っこをイヤがり踏めていないこと。

根っこの多い区間は踏めない・踏みにくいわけだけど、そこをどれだけ踏むか、踏めるラインをみつけるかがスピードアップするための課題のひとつかと思われる。

試走も2周しかできなくて、コースが頭に入っていなく根っこのないラインがみつけられていなかった。踏んでいない証拠に、いつもはあるレース直後の脚の疲れがほとんどなかった。

気分は灰色。写真のごとく。 念のため記すと、このコースがとても楽しかったという声はたくさんあるようでございます。そう、ブログの文章は、とあるひとつの感想でしかない。

期待してたんだけどなー。期待の後のガッカリだからね。次のシクロクロス千葉はエントリーしません。

 

昇格の枠は1つになり、2016年はここまで3戦のみ

ブログは自由。だから好き。

今シーズンからのルール改定で、カテゴリ2からカテゴリ1への昇格者は1名になった。

カテゴリ3も4も1レースにつき2名昇格してくるのに、カテゴリ2から1へは優勝しなきゃ昇格できない。なぜ、カテゴリ2だけ1名なのか。AJOCCよ、これでカテゴリ1を神聖化できたのかい? 日本のシクロクロス界は盛り上がったのかい?

シーズン終盤には、強い人がいなくなって、やや層も薄くなり昇格がチラチラみえたりした去年までとは明らかに状況が違うね。うっかり昇格してしまうかもと勘違いさせてくれたことが、エントリーを後押ししていたけどとりあえず、少なくとも自分にはそのニンジンが見えなくなった。

千葉、群馬とエントリー済みだけど、出てもここまでかなぁ。今季全5戦となると、毎シーズン10レース近くこなしていたこれまでとは熱量がまったく違う。端的に言えば、つまらなくなってしまった。AJOCCの決定はズバリ残念なものだ。

来季に向けてがんばるかー? ブログは自由。だから好き。

空気圧ゲージ、デジタルかアナログか

デジタル1択という結論でいいかと。初めて使ったパナソニックのデジタル空気圧ゲージの使い勝手が良かったので驚いております。

アナログでフロント1.65BAR、リア1.70BARと調整できますか。デジタルなら可能です。

空気圧のセッティングを詰めていくにもゲージそのものの曖昧さがないだけで確信を持ってすすめられ、精神衛生上とてもいいです。

一度このデジタゲージルを使うと、アナログゲージでの空気圧調整は、やったつもり程度に思えてきます。

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野辺山シクロクロスday1

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Photo by Harumi Yoshiwara

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Photo by Takeru Sasaki

最後尾スタートに絶望しかなかった今年の野辺山シクロクロスでしたが、67人出場で42位だったようです。

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Photo by Hikaru Baba

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Photo by Harumi Yoshiwara

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Photo by Harumi Yoshiwara

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Photo by Harumi Yoshiwara 

上位66%以内ゴール3回目なので、このリザルトをもってカテゴリ2残留が決定しました。

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残りの今シーズンは、得意なコース(そんなのあるのかい?)のレースに的を絞って数レース出場予定ですが、昇格(優勝)できるほど脚がなく万年C2継続濃厚で、すでに家系ラーメンを食べることにも躊躇なく、ゆるやかに肥えていくのは確実でしょう。

それにしてもスタートの列ではさほど寒くなく、レース中とレース後に震えるほどに寒いというのは、初めての体験でした。はねた泥が体温を奪うのでしょうか。舗装路の長い登坂でも向かい風が冷たくて冷たくてペダルを踏み込むことに集中できませんでした。

レース後はカラダから湯気がたち、裸になっても寒くないのがシクロクロスの通例ですから、野辺山おそるべしと認めざるをえないところです。

ここで少しいいわけめいたことを記しておきます。1週間前の小貝川の練習で親指を突き指してしまいました。

マッドコンディションに砂用のタイヤをつけ、ツルツルと滑りつつも調子をこいていたなかで不意に転倒したので、強く打ちつけ転倒直後は血の気がひく痛みを感じました。

「親指というのはなかなか突き指しない頑丈な指で、突き指したときはだいたい重症」と、もののインターネットには記述があります。

そしてレースに挑める程度には治るのだろうかと不安入り混じる状態で野辺山までの1週間を過ごしたのですが、やっぱり完治してないわけです。もののインターネットの言うとおり重症なわけですね。

リッチースイスクロスにはシマノのブラケットがつき、これまで乗っていたスペアバイクのグエルチョッティにはカンパニョーロのブラケットがついていたので、痛む手で握り比べてみました。

すると健康体では気がつかないほどカンパニョーロのブラケットは自然な握りで痛むスジにも無理がかからないのか、ほとんど痛くありません。カンパニョーロのブラケットはいいなぁとしみじみ思わされました。

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Photo by Saya Sakamoto

それでもリッチーに乗るんです。前回の幕張のレースで築いた信頼関係を強固なものにするため、戦友にリッチーを選びます。この紅いリッチーとIRCシラクマッドの組み合わせでマッドコンディションの野辺山でも不足ない走りを感じさせてくれました。

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ポジションもなじみ、しっかりと整備されたリッチーは、自転車の存在が消えていく人馬一体を感じるとても自然な自転車です。

なお、今年は前日入りしday1のみで帰宅しました。day2もエントリーはしていましたが、気力と体力ともに2回は無理でしたね。ではまた来年の野辺山で。