シラクCXマッド用を再度。東北シクロクロス第4戦

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トップライダーであるマシュン&クニトシ両選手は「曲がるではなく、曲げる」と声をそろえた。

ここは東北シクロクロス4戦の会場「裏磐梯南ヶ丘牧場」福島。

前日も同じ福島県猪苗代湖天神浜でレースがあり、連泊すれば2連戦もできたが、シクロクロスの連戦は疲れが抜けきらないことをついこのあいだに経験していたし、天神浜はコースレイアウト次第でランニング大会になりかねず、すなわちそれは、シューズのかかとがパカパカし、あっという間にビリになる恐れをはらんでいるからして、残留キップ2枚目を得るためにあえてこの1戦にレースを絞るのは必然であろう。天神浜はほとんど乗れる砂だったらしいけども。まぁそれは結果の話ね。

レース当日、夜から降り続く雨のせいで泥試合は確定していた。前回のレースで滑りまくったシラクCXのマッドタイヤが「リベンジさせろ!」と叫んでいる。マッドタイヤをここで使わずいつ使うんだと。これまで、ノーマルのシラクCXを絶賛してきたが、マッドタイヤもできることなら絶賛したいじゃないさ、ねぇ。

ノーマルタイヤとマッドタイヤの両方で試走してみる。どうやっても滑りまくるドロドロのコースコンディションだから「すいすい曲がることよりも滑らないことを優先」に思考をシフトさせ、同じシラクCXのマッドを使うマシュン選手のように空気圧を前回のレースよりもグッと低く設定する。

その結果、ほとんど滑らなかった。タイヤの問題ではない同じ場所での草むらへの突撃3回以外は落車なし。前回のレースのように、前輪がふいにスリップして片脚をつくこともなかった。

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写真:春日部写真店

残留基準ギリギリの66%ぴったりでゴールし、マッドタイヤのリベンジは成功したと言えよう。

それより何よりも後輪のトラクションのかかりが素晴らしい。ヌメヌメの坂道でもストレスなくのぼれてしまう。

1週目の草むらダイブで気持ちはすっかり萎え、前後の目視できる範囲に誰もいなくなり、もうやめちゃうかーと完全にタレてレースというよりも、途中からトレイルを楽しんでいる休日のとある日のような気持ちになっていたというのに、のぼりを気持ち良く乗って、それなりの結果がついてきた。

どんなタイヤも自分の走り方に合うセッティングをみつけないと美味しい部分が機能しないわけだ。そして、それをみつける方法と思考を身につけつつある。「曲がるのではなく、曲げる」それも経験から生まれた言葉なのだろう。

さてさて、この裏磐梯南ヶ丘牧場のコースは、マウンテンバイクのクロカンみたいなコースではありつつも、雨のドロドロでもシクロクロスでギリギリ走りきれる絶妙なものだったことをここに残しておきます。

前日のコース設定から、ドロドロ具合を考慮しての一部コース変更もあり、おかげさまで楽しんで走れました。レースを思い出すと、なんだかニヤニヤしてしまいます。自転車を乗りこなす楽しみがコースにひろがっていました。運営スタッフの方々、ありがとうございました!