リベンジ十三塚、またしてもつくばを行く

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つくば今月3回目。今日も寒くなく暑くなく、サイクリングの醍醐味でもある“きついつらい”を味わうには最高のステージ。

またまたシクロクロスで知り合った仲間たちとこのつらい旅路をともにするわけだが、終盤のコンビニ休憩後に「また十三塚を走るか、今回はパスするか」で、あーだこーだと騒がしくなった。それなりに健脚なはずのメンバーも躊躇する十三塚のおそろしさ。

結局「初参加の数名がいるしね」と話のネタにも悪くないこの十三塚を行くことになった。

前回は耐えきれず足をついた。だからリベンジ十三塚。さて今回はのぼりきれるだろうか。

来たるピークポイントのために無理をせず、踏み込みすぎないように進んでいくつもりが、序盤からギアは選択しうる中では一番軽いインナーローに入っている。

ぐがぎぎぎぎぐがぎぎぎぎと異音を発しそうな、自転車のこぎ方としては最悪な状態。いざとなれば蛇行でも。とにかく足をつかずにのぼり終えれば、誇らしい記憶として上書きされるから。

電動アシストも火を吹きそうな長い長いアスファルトの道が終わり、滑り止めの凹凸が刻まれたコンクリート区間に突入。

つらいなりにまだ乗れている。最後まで行けそうと気持ちも前向きになったその直後、左手にターンをすると壁がくる。ぐがぎぎぎぎぐがぎぎぎぎの音が止まる。脚を止めたのではない。止まってしまうのだ。

はぁ負け惜しみだけど、言い訳だけど言わせて欲しい。この斜度でノーマルクランクは無理だろう。いや、むしろノーマルクランクで行こうぜ、みんな。

道中ぐがぎぎぎぎ、ぐがぎぎぎぎと消耗し、屈辱の足つき。これもまたよいではないか。

とは言ってみたものの、これをカネコ氏はノーマルクランクでのぼりきってしまったようだ。ひとこぎするたび、アー!アー!と声を出しながらも、最大斜度27パーセントの超激坂をフロント39Tのノーマルクランクでクリアしてしまった。

「斜度があがる瞬間はもう見ない。見ちゃダメ。あれ見ない。見ちゃダメよ」と、汗を垂らしてやりきった表情で語るカネコ氏。この人、やっぱりちょっとおかしい。のんきな長男風でいて、きつい苦しいを誰よりも好み、理論上突き抜けないはずのものを突き破ってきたような異次元のおかしさがある。

そんな十三塚をのぼったらツアーは終盤。脚をつってしまうメンバーも出てきて距離60kmにして1700メートルものぼれば十分であろう。

下り坂で心地よく風を受けクールダウンしながらスタート地点の駐車場へ。夕方から仕事がある人もあり、ひとまずここで解散。

しかし、十三塚のリベンジも失敗に終わり、走行距離も獲得標高も前回と変わらずでは物足りない。消耗しきって、全身がピクつくくらい疲れてしまいたい。そんなわがままに付き合ってくれる3名と、つくばおかわりツアーへ。

2回目の不動峠はヨダレが垂れるほどしっかりと追い込み、終われば走行距離90km、約2300メートルのアップとなった。

皆さん、おつかれさまでした! さて、小さいクランクを買わないと ( ´Д`)y━・~~

下り坂でも回りきらないアウター52で、のぼり坂が少し楽になるインナー36のミッドコンパクトというクランクがあると、つい最近の1週間前に知る。ロードバイクのコンポーネントの主流になりつつあるとかなんとか。それいいじゃない。シクロクロスのトレンドばかりに詳しくなって、ロードの機材に疎いもんだね。

はー、また機材に頼るのか。はー、また散財もきついなー、つらいなー。でもやっぱり楽しい。仲間と走るつくばは楽しい。最高だよ。