荒川でベルギーを感じる
5時半荒川集合の約束に8時起床という失態をおかしてしまいました。アラームセットを間違えていたようです。
自然に起きてハッとしました。買ったばかりの耳栓(最強の耳栓とうわさ)効果もあり、質の高い睡眠をしてしまいました。
いまさら飛び起きたところで、大遅刻なわけで、この寒い日に待つほうも荒川なんかで待つわけがないし、すでにサイクリングを終えて、熱々の風呂に入っていてもおかしくないわけです。
TEAM TAMAGAWAのK氏からのメッセージが届いています。
ほんとに申し訳ない。「いま起きました」と返信します。
ひとり練習を終え「とりあえずあさか殺す」と思っていてもおかしくないなか、自転車にはまだ乗ってないと。
行間から「40秒で支度しな」そう聞こえました。水を一杯飲み、着替え10秒。玄関に置いておいたクロスにまたがり、サンマルクカフェへ。
そこには、にこやかなK氏がいました。一瞬、微笑む柴犬が何故カフェにいるのかと。主人待ちの柴犬が何故いるのかと。いや、紳士です。これがやさしさです。強い男のやさしい雰囲気です。おそらく、4時台に起きてますから。こっちは耳栓導入で自然起床の8時です。
それで少しも怒りの表情をみせないのですから、やりようがないのです。
午後からK氏に用事があり、晴れない空、枯れた木々、舗装されない道と冬のベルギーを思わせる風景のなかを高い負荷で駆け抜ける桶川の本田エアポートを折り返しとするルートはとれそうにありません。
折り返し地点を秋ヶ瀬公園に変更します。遅刻の断罪として、今度食べに行こうと約束している町屋の正泰苑の焼き肉をおごったところで、意味はないでしょう。
いまやるべきことは、今日、目の前にいるK氏をズッタズタにすることです。相手は高強度の負荷に飢えた柴犬です。それしかありません。
砂利道に入り、それとなく負荷をあげます。もちろんついてきます。
1本目の砂利を終え、K氏の心拍数を確認したところ、なかなかにきつい数値のようです。こちらの数値には余裕があります。
2本目の砂利に突入し、ここでもそれなりの負荷をかけます。さらに強度を高く! しかしついてきます。K氏、前に出ます。腰が痛みます。
砂利を終え、坂道へ。K氏、一気に負荷をあげます。痛む腰が耐えきれず、あさか千切れます。ここからK氏のドMパワーが炸裂します。自らの肉体にこれでもかと鞭を打ちます。
その後、秋ヶ瀬公園内の舗装路でも千切られます。後ろを振り返りスピードを落とすK氏が前を向いたらまた追いかけますが、追いつきません。適度に間合いをとられ、こっちがズッタズタです。
「あさかさんは高強度から、さらに上げた瞬間に弱い」
まさにそれです。レースでの弱点はまさにそれ。さらに上がった瞬間に気持ちがプッツリと途切れてしまうのです。心拍数はあがりきっていないので、出し切るメンタルが必要なのかもしれません。
ズッタズタ待ちのなか、ズッタズタにできずに申し訳ありませんでした。また5時に行きましょう! 午後のお仕事がんばってください。