はやくも残留へ!?「スターライト幕張」

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写真・ホリエさん

初開催になる「STARLIGHT MAKUHARI」(AJOCC公式戦)に参加した。この一戦で66%以内に残れば、はやくも今季のカテゴリ2残留は決定。
 
去年経験した残留の苦労が記憶に焼付きすぎて、ひとまず残留を決めないことには、普段の生活もままならない。
 
飲み会の誘いが続くと残留が遠ざかる気がして泣きそうになるレベルでほとんど病気。シクロクロスの奴隷である。まずは残留。
 
残留を確保して精神的に落ち着いたところで昇格を狙っていく。スタート前の緊張も勝ちにきたからではなく、残留を決めたい思いから。スタート位置は最前列のイン側で、スタート後は左にゆるやかに曲がっていくのでアウトから被されると先頭にでるのはつらい。

ひとつ隣りでスタートを待つTEAM TAMAGAWAの金子さんにマイクを向け、これから始まるレースへの意気込みを聞く実況の人。TEAM TAMAGAWAのジャージのファンだそうだ。「優勝します!」と言わされる金子さん。「残留する」と呟く現実主義なあたくし。
 
一瞬でもいいから先頭に出たい。先頭を走る間の浮き足立った独特なあの感情をひさしぶりに味わいたい。ここ数レースはそんな思いでスタートの合図を待っている。
 
号砲。スタートへの反応はそれなり。ペダルキャッチもそれなり。やはり右側から被されるが、ひるまずシフトアップして自転車を加速させる。7番手でシケインへ。
 
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写真・やすともさん(スタート前は寒いからセーター着るよね、ペコ〜)
今日のレースのシケインは秀逸。加速十分な舗装路から上り坂にシケインが2つあり、とても気持ちのいいリズムでクリアしていける。楽しい。テクニックの差も顕著に出るこのシケイン設定には試行錯誤があったはず。
 
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写真・おおたきさん
完全失速後にシケインを置くのが最近の流行りのような気がしているが、エリートライダーでさえもかっこよくこなせないシケイン設定は歓迎できない。高速2連シケインこそシクロクロスの華ではないかと。
 
その後、誰一人として乗ってクリアできない急な坂(ガツンと下って右に180度ほど曲がりすぐのぼるを2回やらされる通称、二曲坂?)で大失速。シューズにスパイクもなく、機材にも不足があるわけだけど、毎週回ここで抜かれ詰められる、差をつけられると、まぁ遅い。自分でも遅さがハッキリわかるくらいなので、外野からみたら、蟻地獄から這い上がろうとする瀕死の虫か何かにみえるのではないか。

しっかり踏める直線の入り口ではダンシング。舗装路では低い前傾姿勢を心がける。

この繰り返し。試走で計画した通りにトレースしていく。計画にないことはリスクであり、チャレンジしない。遅い部分は遅く。残念ながら、それも計画通りだ。
 
ホイール付近からパチン!と折れるような音がしてまさかのDNFか! クランクが一瞬動かないこともあり、まさかのDNFか! ほげほげほげほげ、まさかのDNFか!
 
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などなど、まったくのノートラブルではなかったが、どうにかこうにか、19位でフィニッシュ。39人の出場で21位までが優勝者と同一周回でそれ以下は降ろされたらしい。完走率だいたい50パーセント。

そんなマウンテンバイクのエリートライダーたちや、次代を担う爆速なヤングライダーたちの大虐殺もありながら、スタート位置も悪くなく、どうにか完走し残留が決まった。
 
残り2周回の表示をみて、気を緩ませたメンタルはすぐに変える必要がある。それだけで3つくらい順位が違ってくる。

半端な目標ではなく、昇格する気持ちを強く持てるようトレーニングの見直しをする。肩をぶつけてねじ込んででも前に出るような強い気持ちを他の人は持っている。落車も辞さずの姿勢でガッツンガッツンと。嗚呼、戦いの場なんだなシクロクロスは。
 
さて、今季は早々に残留を決め「カテゴリ2の速くない人」というつまらないポジションになる可能性が高い。うっかりすると、すぐにたるんだ生活に流されてしまう自分に日々問わなくてはならない。駄菓子大好きだし毎日食べたいし。そんな気持ちに「いいのか、それで!」と。